猫の耳のにおいが気になる。病気の兆候を見逃すな!

獲物を待ち伏せて捕る習慣の猫にとって耳は大事なものです。
耳がよく聞こえるかそうでないかによって獲物を捕ることが出来ないのです。

人間の耳に聞こえる音の周波数は,およそ 20 Hz から 20kHz と言われています。

それに比べ猫は60KHZだそうです。

音の周波数が20 kHz 以上の音波を超音波というからまさに猫の耳は超音波の世界ですね。

猫は大きな音は苦手で、むしろ同じ周波数でも振幅が小さな小さい音を好むようです。敏感な筈です。

そんな大事な耳がもし聞こえない状態にでもなれば可哀想です。

大切な猫ちゃんの耳を常日頃観察をして、異常を見逃さずにしてあげるにはどうしたら良いかあげてみます。

 

症状

まず、猫の耳の構造は以下の図をご覧になってください。

            ペット健康と生活を応援する 現代製薬(株)より引用

猫の症状には以下があります。

● 耳垢の量が増えてくる。

● 耳を掻く。

● 頭を振るようになる。

● 耳を床にこすりつけたりする。

● 耳が臭くなる。

● 耳が赤く腫れる。

● 耳に湿疹ができる。

 

病気

耳の病気には以下のようなものがあります。

・外耳炎

図のように猫の耳の外耳道は人間と違い真っすぐに鼓膜に向かわず、L字型の構造です。垂直耳道だけ見えて奥の水平耳道は見えません。

       ペット健康と生活を応援する 現代製薬(株)より引用

外耳道が細菌感染をして炎症を起こすものです。

耳垢が溜りダニや細菌が繁殖して発症します。

放置すれば膿が出て痛みを伴います。耳の病気中でも一番多いと言われています。

 

・内耳炎

         ペット健康と生活を応援する 現代製薬(株)より引用

 

内耳炎になると首を振ったり傾けて歩くようになります。

ひどくなると炎症を起こし、患部が化膿したりします。

 

・ダニ感染症

ミミヒゼンダニというダニが原因だそうです。

感染すると痛みが出て、耳を激しく掻くようになりますので、耳垢をとってダニ駆除をします。

 

・耳血腫(じけっしゅ)

猫の耳たぶ部分「耳介」に内出血を起こし、内部に血が溜りはれ上がってしまう状態。

猫トラブルでは良くあるようで、耳が垂れている猫に多いようです。

掻くことによってただれや外耳炎を引き起こすことが多いようです。早めの治療が必要です。

 

 

原因

原因には以下があげられます。

・菌の感染による。

ぶどう球菌(細菌)やマラセチア(真菌(カビ))などが増殖する。
皮膚のバリア機能が低下している、耳の中が湿り気多い、外傷による場合。
多湿期に外耳炎に多くなりやすい。

・寄生虫による感染。

・耳の中にダニが寄生する。

・アレルギーによる。

アトピー、食物アレルギーが原因の炎症が発生。

・異物の混入
耳の腫瘍、植物の種が耳の中に入ってしまうことなどが原因で炎症が起きる。

 

 

 

手入れ・対策

耳の病気予防や対応は

・耳掃除

特に汚れがなければ必要はないです。

黒い耳垢やねっとりとした耳垢が出ていれば届く範囲でコットンやガーゼに洗浄液を付け、やさしく耳道内をふき取ります。
力を入れてこするとかえって皮膚を傷つけます。

はじめは怯えて嫌がりますが、やさしく声をかけながら頭をやさしく撫でながらやりましょう。
最初に嫌な思いをすると2度とやらせなくなります。

 

注意:綿棒はかえって汚れを奥に押しやったり、内部の皮膚を傷つけたりするので使用しない方が良いです。

 

耳洗浄液は、各メーカーから1000円台~いろいろあります。

 

・定期健診をする

行きつけのペットクリニックで定期的に診てもらいましょう。

 

・治療相談する

症状を観察して素人判断をせずにペットクリニックに相談しましょう。

 

まとめ

 

・大切な猫ちゃんの耳は日頃からチェックしよう。

 症状を見極めよう

・日頃の耳の掃除をかかさずやろう。

 耳洗浄液を使いガーゼなどに付けてやさしくふきましょう。

 綿棒は使わないようにしましょう。

・症状によってペットクリニックを利用しましょう。

 

 

それでは、又お会いしましょう。

 

-
-,

© 2022 スメルん