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匂いの不思議・焼き鳥

 

 

飲食店は新型コロナ感染予防の為、お酒の提供が出来なくなってもうかれこれ3週間以上になろうとしています。

食事はお酒があって美味しさを感じ、楽しさや気分転換を味わうことが出来るもの、毎日が家飲みばかりでは気が滅入って参ります。

 

ところで、突然ふっとあの焼き鳥の匂いを思い出しました。

 

実は、焼き鳥はラーメンが時に無性に食べたくなるように、食べたくなるもののひとつでもあります。
店先からプーンと匂ってくるあのタレの焼け焦げた匂いを嗅ぐと、ついつい暖簾をくぐってしまいたくなるものです。

 

人間の嗅覚というものはどうなっているのでしょうか。
匂いが過去の記憶や感情を呼び起こす現象は、ブルースト効果と言われているそうです。

 

焼き鳥の匂いはどうも自分のDNAに染み込んでいるのかも知れません。

 

子供の頃、親が小さな居酒屋をやっていました。
居酒屋と言うと聞こえは良いですが、焼き鳥中心のただの呑み屋です。

 

 

私たちは自衛隊基地のある町で基地正門近くに住んでおりました。
そこにはちょっとした庭があったので、大工の覚えがあった親父がトタン板でバラック小屋の店を造ったのです。

 

焼き鳥と言っても実際は鶏ではなく、豚が材料なので「焼きとん」ですね。
材料の豚肉の買い出しは大抵私の担当で、電車に乗って往復40分かけて市の中心部まで行かされたものでした。

 

基地内で働く大人達が夕方からワイワイ飲んで騒いでいる雰囲気がとても好きな子供でした。

 

 

あれからうん十年の年月が経ちました。

大人になったサラリーマン時代は、同僚と飲みに行く時の合言葉は「オイ、焼き鳥へ行こう」です。
会社を辞め独立した今でも仲間とつるんだあの時のことを無性に思い出します。

 

焼き鳥は匂いと共に多くの思い出が私の体に染み込んでいるのだと思います。

 

 

そして今、どうにもならない今、焼き鳥を食べたくてもどこにもそんな店は開いていない。
仕方がない、テイクアウトでもやっている店を探してみよう。

 

そして、焼き鳥に合う焼酎とビールを買いに行こう。
たまには、高い焼酎でもどうだい。父の日も近い。

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さあ、家呑みでささやかな乾杯だ。

 

 

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