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金木犀(キンモクセイ)の育て方と増やし方、花の香りの利用法

 

 

金木犀の香りがとても好きです。育て方や増やし方を教えて下さい。
又、花の香りの利用としてどんな使われ方をしていますか?

 

金木犀(キンモクセイ)は、三大香木の中でも最も香りが高いと言われております。

日本では雄株が多く、もっぱら挿し木による苗からの栽培が多くなります。
苗からの育て方や花の利用をご紹介したいと思います。

 

 

おすすめの人

  1. 金木犀(キンモクセイ)の育て方などについて知りたい。
  2. 花の香りの利用はどんなもの?

 

 

金木犀(キンモクセイ)とは

 

●金木犀(キンモクセイ)は中国から渡来し、雌雄異株で雄株と雌株があります。
雄株には雄花が咲き、雌株には雌花が咲きますが、日本では雌株は滅多にありません。
ですから結実は見られません。

その意味で沈丁花(ジントウゲ)が、中国より持ち込まれたのは雄株だけとされることに似ていると言えます。

下の画像 ↓ のように、金木犀の「木犀」は樹皮が淡い灰褐色で動物のサイに似ていることから「木犀」と言われています。

 

なるほどね~。

●開花時期は9月~10月で、橙色の小さな花を無数に咲かせます。
雄花には二つの雄しべと不完全な雌しべがひとつがあり、花の裏側には緑のガク「萼」があります。

●花の数は雌株より雄株の方が多く、出来るだけ多くの花粉を雌株に届けるようにしています。
しかし、肝心の雌株が日本には無いようです。

 

金木犀は春に咲く沈丁花(ジンチョウゲ)、夏に咲く梔子(クチナシ)と合わせ、秋に咲く香りの高い三大香木のひとつとされています。

 

春と夏の三大香木とは、合わせて以下を見てください。

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クチナシの花は甘い香りが一杯!果実の利用と効能は?

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●甘い香りの元はキンモクセイの花の橙色にあるようです。
花弁に含まれるカロテノイドがカロテノイド酸化解列酵素に分解されて、イオノンという甘い香りの精油成分を産出します。

その為橙色が濃い花は香りが強いとされています。

 

●キンモクセイは常緑種なので街路樹として好んで植えられており、市区町村の木に指定しているところが意外と多くあります。

・関東地方ー茨城県(牛久市)、千葉県(八街市)、神奈川県(中井町、大井町)

・中部地方ー静岡県(掛川市、袋井市)、愛知県(名古屋市天白区、日進市、蟹江町)

・関西地方ー滋賀県(草津市)、大阪府(大阪市淀川区、豊中市)、兵庫県(明石市)、奈良県(三宅町)、和歌山県(紀の川市)

・九州地方ー福岡県(田川市、小竹町)、佐賀県(鹿島市)、熊本県(山鹿市、宇土市、甲佐市)、大分県(別府市)

 

キンモクセイは寒さに弱く、東北地方以北では育たないと言われていますが、表を見ると関東より南の地域に多く見られて頷けられた感じがしますね。

 

●データ

学名:Osmanthus fragrans var.aurantiacus
科名・属名:モクセイ科・モクセイ属
原産地:中国(詳細は不明)
和名:キンモクセイ(金木犀)
英名:fragrant orange-colored olive
分類:常緑小高木 大きさ・2m~4m
開花期:9〜10月
花色:オレンジ色、香りが強い
植え付け時期:3〜4月
耐寒気温:−10℃

 

●花言葉

「謙虚」、「謙遜」、「初恋」、「陶酔」、「気高い人」、「真実」

 

 

キンモクセイの育て方

 

キンモクセイは殆どが苗から育てることになります。
その苗は挿し木か接ぎ木によって栽培されたものとなります。

個人で挿し木栽培すると開花迄数年かかりますので、苗木購入が良いかと思います。
苗木は一年で約60cmほど伸びるようです。

 

苗木の選び方のポイント

高さ1m前後で若くなく、幹の太さは2cmくらいのもので、より太いのが良いです。

 

植える時期

夏と冬を避けた3~4月又は10~12月迄がおすすめとなります。
寒さが苦手な樹木なので、秋に購入した苗は寒くなる前に植えると良いです。

 

庭植え

水はけのよい酸性の土で元気に育ちます。
植えつけは夏と冬を避け、春か秋に行うのが良いです。

肥料は、有機肥料や草木灰などを2~3月頃に与えると効果的です。

 

鉢植え

鉢は8号以上のものを使い、底に鉢底石を詰めて赤玉土と腐葉土を7:3の比率の土で植えます。
肥料は、2月・5月と開花前の8月~9月に、有機肥料や化成肥料を与えると良いです。

 

病気

  • 褐斑病(かっぱんびょう)
    糸状菌(カビの仲間)によって起こる病気で、葉に褐色の斑点が発生し、徐々に斑点が黒褐色になり広がって葉が枯れてくる。多雨多湿の時期に発生しやすくなります。

  • 先葉枯病
    キンモクセイではよく見られ、糸状菌(カビ)による病害で、葉の先端部が褐色に変色し、しだいに基部に進み枯れてしまう。多湿条件で発生しやすくなります。

  • 炭疽病(たんそびょう)
    葉や茎に灰褐色の円形斑が発生し、徐々黒褐色に拡大してしだいに枯れてしまう。梅雨時期の高温多湿に時期に多くなります。

  • うどんこ病
    葉の表面に白いカビが生える病気で、放っておくと広がり、黄変色して枯れてきます。乾燥して高温の環境や樹木が弱っていると発生します。

 

 

 

キンモクセイの増やし方

 

挿し木

●5~7月頃、葉が元気な枝を15~20cmほどハサミで切り、葉が多い場合は上部に5枚程度の葉を残し、下部の葉は落としましょう。
枝の切り口は斜めにカットし、水に浸して1時間以上吸水させます。

●次に、枝の切り口に発根促進剤を軽くつけ、たっぷりと水やりした土に、枝が半分~1/3ほど埋まるように挿しましょう。

 

●挿し木用の土は、鉢に入れ赤玉土や土壌改良用の土のバーミキュライトなどで養分を足しておくのがおすすめです。

●挿し木した鉢は、乾燥しないよう湿度を保って保管します。

夏は直射日光を避け、秋はたまに外気に当てます。
冬は、暖房を避け玄関先などの寒さをしのげる場所に置きましょう。

 

剪定・時期

●常緑広葉樹であるキンモクセイは3月から4月上旬が剪定の最適期です。
ただし、夏に花芽を形成して秋に開花する花木のため、花後すぐから冬の間も軽い剪定や刈り込みであれば可能です。

キンモクセイは花後すぐの時期はまだ光合成を活発にしており、翌年の成長や開花のための栄養分の貯蔵量を増しています。

 

●また、冬の時期に剪定すると、寒さにやや弱いため樹勢が弱ってしまうので、大幅に刈り込むのは避けるようにしましょう。

 

●不要な枝は間引き剪定します。
間引き剪定とは、生育期に混み合ってきた枝や枯れ込んできた枝を根元から取り除く剪定のことです。
これも、花の咲き終わりから4月上旬までの間に行うようにしましょう。

 

 

キンモクセイの香りの利用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花の利用としては何と言っても「香り」です。

キンモクセイの花は甘い香りが特徴です。
その香りはアロマや香水や入浴などにリラックス効果や鎮静作用として使われています。

他には香り花茶(桂花茶)やお酒(ウオッカや桂花陳酒)、シロップやジャム作りにも利用されています。

桂花陳酒は、金木犀の花を白ワインに漬け込んで熟成させた果実酒で、中国料理には欠かせない食前酒としてあまりにも有名です。

 

 

まとめ

 

金木犀(キンモクセイ)は、沈丁花(ジンチョウゲ)、梔子(クチナシ)と合わせ三大香木のひとつとして有名であります。

金木犀(キンモクセイ)の特徴は、三大香木の中でも花の香りがひときわ香り高く、香りの利用法も多く、アロマ・香水・入浴剤、お茶・酒・食べものなどに使われております。

苗からの育て方や増やし方、病気の種類(褐斑病、炭疽病先、葉枯病、うどんこ病)についてお話しました。

 

それでは、又、お会いしましょう。

 

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