人間が生活をしている以上、食生活や生活習慣によっていろんな体臭を出すのは仕方がないことであります。
ましてや、年齢を重ねると尚更のことです。
その加齢とともに体から出る”におい”について考えたい思います。
「自分が異臭を発しているのではないか」という不安。一時期、この不安が頭から離れなくなったことがある。ふとした瞬間に、自分がにおうのだ。入浴直後であっても、頭皮を触ると指がにおう。歯を磨いても、ものを食べるとすぐ口臭がしているのではないかと気になり、食事中水を何度も口に含み、ひそかにゆすぐ。その時期は、自分が汚物であるとの認識がかなり強くあった。
それが、自分への人格否定や容姿コンプレックスとあいまった精神的なものであったのか、部屋が荒れ放題で食生活も偏っていたために、実際にひどい体臭を放っていたのか、定かでない。鼻はかなり利くが、自分の体臭は自分では気づけないというし、友人に「私、くさいかな」と聞くわけにもいかないので、不安は増すばかりだった。人と話していても「臭いと思われているかもしれない」「いまは普通に話してくれているけれど、不快にさせて、我慢させているのかもしれない」との考えがよぎってしまう。教室でひとりになる瞬間があると「においのせいでは」と思う。話すのも気が重く、人と距離をとらないと安心できなかった。
第164回芥川賞を受賞した「宇佐美りん」さんが朝日新聞ディジタルに寄稿した文を抜粋引用
加齢臭って何?
・何歳くらいから?
40歳代から次第に多くなるようです。
・どんなにおい(臭い)なのか?
どんな臭いかと言うと、例えばロウソク、古本、ブルーチーズ、枯れ草、古い畳などといろいろ言われています。
しかし、一言でいうと人それぞれ感じ方が違うと思います。
いわゆるその人固有の体臭が、加齢とともにひどくなったに過ぎないのではないかと思います。
そもそも、臭いって何だろう?
つまり、臭いを感じる自分自身が相手に対して気になったものであって、それぞれ千差万別ではないでしょうか。
要はその臭いが気になるか、ならないかではないでしょうか?
例えば、好きな恋人であれば、他人が嫌がる臭いも快感に感じることもあるんではないかと思うわけです。
よく言います。
カレーを日常的に食べるインド人は、若い人であっても近くに寄るだけでカレー臭がします。
ヘビースモーカーの人は、手指からでも臭いがします。
又、アルコールをよく飲む人や、常に汗かきな人はそれなりの臭いが体から出ています。
結局、人それぞれ臭いの感じ方が違って、加齢臭とはどんな臭いなのか、一言で言い表すことができないかと思います。
加齢臭の出る場所ってどこ?
加齢臭が出る場所は、上半身からが多いようです。(特に夏場になると多くなります。)
後頭部(髪の毛も含み)
朝起きて自分の枕の臭いをチェックしてみると良いです。
頭部に臭いの原因の分泌液が多く出て、夜中に寝ている時枕に付着するからです。
顔
耳の廻り
特に耳たぶの裏側あたりにチェックする。
首の後ろ
着ていた服やワイシャツをチェックする。
ワイシャツの首回りは皮脂の分泌が多いところで、黄ばみ・黒ずみが出ます。
胸元、脇、背中
加齢臭の原因は?
・加齢臭の原因は、皮脂腺の中の脂肪酸と過酸化脂質が結びつくことによって生まれるノネナールという物質。 これは男女関係なく40歳代以降、酸化に対する抑制力が低下し、脂肪酸と過酸化脂質の分泌量が急増することによって急増します。
さらにこの過酸化脂質を生み出す原因となるのが活性酸素。活性酸素は体内の不飽和脂肪酸と結びついて過酸化脂質を作ります。活性酸素を生む原因となるのは、肉中心の食事や日々のストレス、喫煙や過度な運動など――心当たりのある方も多いのではないでしょうか?
「FORZA STYLE」より引用
難しいことを言われていますが、結局以下が原因ではないかと思います。
中でも食生活の乱れ、偏りが一番の原因だと思います。
●食生活
体臭が発生しやすい食べ物、肉類、ニンニク、動物性脂肪(チーズや牛乳)、アルコールを多く摂る。
●運動不足
●睡眠不足
●ストレス
どんな対策をしたら良いか
・抗酸化食品を摂るようにする。
有効成分
ゴマリグナン、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール、ベータカロチン、カテキン、イソフラボン
主な食品
ゴマ、アボカド、キャベツ、セロリ、ほうれん草、大葉、ニンジン、ショウガ、ピーマン、タマネギ、ブロッコリー、トマト、大豆、バナナ、レモン、キウイフルーツ、オレンジ、緑茶
・食物繊維を摂るようにする。
主な食品
メカブ、納豆、昆布、わかめ、コンニャク、モロヘイヤ、ゴボウ、キクラゲ
・発酵食品を摂る。(ビフィズス菌・オリゴ糖)
主な食品
ヨーグルト、大豆、アスパラガス、ゴボウ、タマネギ、ハチミツ
まとめ
加齢臭の原因となるのを予防するようにしましょう。
・第一に食生活の改善をする。
・次に生活習慣の改善をする。
・適度な運動を毎日行う。
・ストレスをつくらない。
以上、なんだかすべての病気の予防に通じるようなものです。頑張って実行しましょう。
それでは、又お会いしましょう。