私の知り合いから4年程前から使っているパソコンのことで相談がありました。
内容を聞くと、
「最近、筐体の後部排気ファン付近から何か焦げたような臭いを感じるが、原因はなんだろうか?」と
リモートではありますが、いろいろやりとりした結果、どうやら電源ユニットが悪いことに落ち着きました。
このようなことはよくあることですので、私の経験の中からやりとりの中味を簡単に再現してみました。
まず、前提として
・対象PCは、ディスクトップPC(搭載のパーツは型名などは不明)です。
・使用目的は、ネッットやメールのやりとり、Officeソフトはたまにワードやエクセルを、画像処理ソフトを少々使用する程度の個人で1日平均3,4時間の利用であります。
私の経験上、結論めいたことを先に言いますとディスクトップPCの異臭の原因は以下となると思います。
異臭発生の主原因は
・埃やゴミによる各ファンが回らなくなり、そのため筐体内が高温になっていろいろな部品の故障を誘発させている。
異臭の発生源となりやすい部品は
・電源ユニット本体
・マザーボード上の各部品
・各ファンそのもの(筐体の前後、横にある)
となります。
とりあえず、どこから異臭がするか?チェックする手順をおさらいします。
異臭はどこから?
現象を把握する手順はこんなところです。
step.1 悪臭の区別
何かが焦げているような臭いか?
(何年も使っているものだから、新品特有の臭いとはちがいます。)
step.2 どこからか臭うか?
まず、筐体から出る排気を嗅ぐ。
●排気ファンには、筐体のファンと電源ユニットにあるファンがあります。
どちらの排気ファンから異臭がするのか?
step.2 片方、両方から異臭を発生していたら
●次の考えられる原因を想定して、対処を行います。
考えられる原因
想定される原因はほとんど以下の点だと思います。
筐体内の掃除不良により埃がたまっている
- 排気ファン(筐体)のプロペラ部や廻りに埃がある。
- 電源ユニットのファンのプロペラ部や廻り埃がある。
-
CPUのファン部
(CPUファンに埃が詰まってると、PCがフリーズしたり、暴走が起きやすくなります。
部品そのものの劣化による
- 電源ユニットそのもの。
ユニット内のコンデンサのパンクなどによって。 - マザーボードの損傷。
ボード上のコンデンサのパンク、ボードに異物が乗っかっているため。 - 筐体ファンのベアリング異常による発熱から異臭発生する。
- 直接異臭とは関係ないと思われるが、HDD不良で内部から異臭発生させることがある。
他の要因
- タバコの煙などの影響による異臭。
-
PC筐体周辺の整理整頓が悪くゴミ・ホコリがある。
対処
考えられる原因は前述の3点と考えられますので、日頃の対処は次の3点の対応でよろしいかと思います。
- ホコリやゴミが溜まっているならば、清掃除去をしましょう。
- ホコリを吸い込まないように工夫をする。
(例えば、ケース側面に空気吸入用ファンを取り付ける構造だったとします。本来そこには無数の取付ネジと吸入用の穴があります。
ファンを取付けないと、それら穴からホコリを吸い込んでしまうのでフィルターで覆うようにしましょう。) - それでも改善なければ、部品そのものが原因と考えられますので専門家に相談しましょう。
まとめ
もう一度、おさらいとして、何年も使用していて異臭の原因は筐体内にあります。
●PCの異臭発生を避けるには普段の埃やゴミ掃除が一番となります。
●筐体廻りはもとより、時々筐体の蓋を開けて中の溜まった埃を掃除機で吸ったり、エアーダストで吹き飛ばすようにしましょう。
これが経験上一番の対応だと確信しています。
それでは、又、お会いしましょう。